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バルサルタン(ディオバン錠)は安価な高血圧薬

一般名称でバルサルタン、製品の名称ではディオバンという薬は、スイスのノバルティスファーマ株式会社が販売しているARBと呼ばれているアンジオテンシン2受容体拮抗薬のことです。
ディオバンは比較的新しいタイプの降圧薬で、現在ではカルシウム拮抗薬に次いで広く使われています。
アンジオテンシン2は、アンジオテンシン2にアンジオテンシン変換酵素が働きかけることでできるホルモンで、このアンジオテンシン2が心臓や血管、腎臓などにある受容体に結合すると血管を収縮させて血圧を上げる働きが生まれます。
ARBにはこの受容体の働きを阻害することで、血管を拡張させ同時に水分や電解質を調整しながら血圧を下げていく効果があります。

バルサルタンは高血圧の治療に単独に用いられるほかに、カルシウム拮抗薬や利尿薬と併用されることもあり、また心臓や腎臓の負担を軽くする効果も期待できる薬です。
病状によっても違いが出てきますが、バルサルタンは予後を改善したり心不全の治療や心肥大の抑制・腎不全の進行遅延の改善などにも効果があることが報告されている薬です。

バルサルタン服用の副作用として発疹・立ちくらみ・ほてり・軽度の頭痛などが起こることがあり、もともと腎臓の悪い人では一時的に腎機能が悪化したり、まれに肝臓の働きが弱まったりすることも副作用として知られています。
症状が強く出た場合には早めに医師に相談することが重要です。

バルサルタンが使用できないケースは、妊娠中もしくは授乳中の女性と虚血性の腎臓病など重度の腎障害がある場合です。
前者では胎児死亡の確率が高くなり後者では高カリウム血症や腎機能が悪化する症状が出ることがあるからです。
このノバルティス社製のデイオパンは、20mg・40mg・80mgの白い錠剤として販売されていて、80mgの錠剤でも109・10円と他の高血圧の薬と比較しても比較的に安い価格で販売されているのが特徴の薬です。

同様の高血圧治療薬の中でも薬価が安い

ディオパンのようなアンジオテンシン2受容体拮抗薬は、ほかにも多くの名称の薬が販売されており、ニューロタンやブロプレスなどの製品名で同じような効果を持った降圧薬が販売されています。
これらの製品では様々な大きさの錠剤が販売されていますが、1mgの平均の単価として価格を見た場合、ディオバンが一番安くなっているのが特徴です。
ニューロタンの場合25mgの錠剤が66.1円、ディオバンが80gで109.10円ですから、同じ含有量の場合の価格を比較するためにニューロタンの価格を3倍したらディオバンよりも高くなり、事実上がディオバンが安くなります。
ブロプレスは8mgで48.4円で販売されていてこれを10倍すると484円となります。
ディオバンのほうが格段に安いことがうかがえますから服用した後の効果が同じであるならば、薬の値段は安いほうが誰でもいいと思うはずです。
ディオバンはこのように同じ効果を持つ他の薬よりも低額になっていることから服用している人も多くなっています。

血圧を下げる薬の中にはこれらARBのほかにも、さまざまな働きかけを行って血圧を下げていく薬がたくさんあります。
血圧をあげてしまうアンジオテンシン2を作るACEという酵素の働きを邪魔してしまう薬や、細胞の中にカルシウムが多くなると血圧が上がってくることから細胞内へカルシウムが流入することを防ぐカルシウム拮抗薬、血管を拡張させることで血圧を下げようとするベータ遮断薬やアルファベータ遮断薬、腎臓に働きかけてナトリウムの排泄を促す利尿薬などいろいろな形の降圧薬が処方されているのが現状です。
これらの薬の中でもディオバンは格段に安い価格になっており効果も十分です。
降圧薬を使って血圧を下げようとする場合は、いずれも長期の服用が大切になってきますので定期的な検査を受けるようにしてください。

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